Raw現像アプリ(ソフト)【「CameraRaw」機能と使い方】

2024 2/15

2022年3月28日 2024年2月15日

Rawデータの現像アプリ(ソフト)、Photoshopの機能である「Camera Raw」の機能と使い方を解説しています。

「CameraRaw」は「Photoshop」の機能の１つですが、アプリ（ソフト）といっていい性能で、現像専用アプリの「Lightroom」と同性能です。

最高峰の性能、機能でありながら、初心者にも使いやすいアプリです。

どのアプリでも同様に基本的な学習は必要ですが、ぜひ、各ツールの機能と使い方を参考にしてみてください。

本稿の記事

Raw現像アプリ(ソフト)【「CameraRaw」機能と使い方】

・「CameraRaw」の性能・特徴

・「CameraRaw」【各ツールの機能と使い方、写真で見る効果】

Raw現像アプリ(ソフト)【「CameraRaw」の機能と使い方】

「CameraRaw 」とは、デジタルカメラのRAW画像データを現像するアプリ（ソフト）です。

「CameraRaw」は、Adobe社の画像編集アプリ（ソフト）「Photoshop」の機能の１つとして付属しています。

初心者からプロの方まで、多くのユーザーから支持されています。

「CameraRaw」の性能・特徴

「CameraRaw」の性能は、Adobe社のもう1つの現像専用アプリ（ソフト）「Lightroom」と同じ現像エンジン、ツールを搭載しています。

Rawデータの現像だけでなく、Photoshopで緻密な色調補正、あらゆると言っていい画像処理、加工、編集も１つのアプリ（ソフト）で完結できます。

「CameraRaw」は、「Photoshop」の機能の１つなので現像後の「Photoshop」での色調補正、画像処理加工、合成、編集作業などの連系は非常にスムーズです。

「Photoshop」のメニュー項目から＜CameraRaw フィルター＞を選ぶだけで、すぐに「CameraRaw 」で作業ができ、必要であれば、現像後すぐに「Photoshop」で作業ができます。

これほど広範囲に画像編集をカバーし、豊富な機能を搭載したアプリは他に類を見ません。

実際の作業で起こること

実際には、現像後に画像処理加工などの編集作業は多々あります。

例えば、画像内のゴミ取り、画像の水平垂直の傾き調整、写り込んだ不要なモノの除去などがあります。

また、細く緻密な色調補正で仕上げたいこともあります。

その場合、現像後に別の画像編集ソフトを起動して切り替える必要があります。

画像編集ソフトで開いてみたけど、現像からやり直したいということも起こります。

こうしたアプリ（ソフト）の行き来は非常にストレスを感じます。

「CameraRaw」は「Photoshop」の機能の１つですので、アプリ（ソフト）の連携が非常にスムーズで、こうしたストレスはありません。

「CameraRaw」【各機能のツールの使い方、写真で見る効果】

「Camera Raw」には、多くの機能があります。

どの機能も使い方は簡単です。

本項では、その中で基本になっている「機能のツール」と「使い方」を解説しながら、「効果」を写真で見ることができます。

「Camera Raw」は、「Lightroom」と同じ現像エンジンを使っていますので、機能のツール、使い方、効果はまったく同じです。

データを開いた時の最初の画面です

上記の画面の右側、上から下へ、下記のように機能が並んでいます。

「CameraRaw」の機能

「ヒストグラム」（1番上のグラフ）

[ 編集 ]

[ プロファイル ]

＞ライト

＞カラー

＞効果

＞カーブ

＞カラーミキサー

＞カラーグレディーング

＞ディテール

＞レンズ

＞レンズぼかし

＞ジオメトリ

＞キャリブレーション

※ 「Photoshop2024」となり、下記の解説でご紹介している操作画面の機能の構成に変更があります。

＜変更箇所＞

旧・操作画面の「基本補正」機能内にあったツールは、新・操作画面では「基本補正」機能がなくなり、新しくできた３つの機能「ライト」・「カラー」・「効果」も機能内に振り分けられ収められています。

＜新しくできた３つの機能「ライト」・「カラー」・「効果」＞

「ライト」

「カラー」

「効果」

下記の解説では、旧・機能のままですが、各ツールと機能はほとんど同じですので、ぜひ参考にしてください。

本稿では、「ヒストグラム」（1番上のグラフ）から「カラーミキサー」までを解説しています。

「カラーグレーティング」より下のメニューの解説は改めて追記していく予定です。

各ツール名の頭に付いている「＞」をクリックすると、そのツールの調整メニューが下へ展開されます。

下記のパネルの右、ツール名が並んでいる列の赤ワクで囲んだ部分です。

下記では、各ツールを上から順に解説していきます。

各ツールの解説をしていきますが、説明をする上で専門用語が出てくることがありますが、こんなツールがあるんだ！こんなことができるんだ！という理解で大丈夫です。

また、ここで解説するツールを全部を覚える必要はありません。

一部のツールが使えるようになれば、十分に良い画像に現像できますので、安心してください。

ヒストグラム

1番上のグラフ、下記を「ヒストグラム」といいます

「ヒストグラム」とは

「ヒストグラム」とは、画像のピクセル（画素）が、最明部〜最暗部までのどこに、どれだけの量があるかを表しています。

最明部〜最暗部までの段階（これを階調といいます）を256段階で表示し、最明部の「255」〜最暗部の「0」の数値で色、明暗を表します。

ヒストグラムの横軸は、左端：最暗部の「0」〜右端：最明部の「255」を表しています。

縦軸は、ピクセル（画素）の量を表していて、グラフの山が高いほどピクセル（画素）の量が多いことを表しています。

ヒストグラムでの調整

機能：露光量（明暗）を最明部〜最暗部の領域ごとに調整できます

下記の解説のように、ヒストグラム内をクリックして調整することができます。

ヒストグラムの調整の効果は、「露光量」の項で解説しています。