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Raw現像のやり方・手順【初心者の今、知っておくべき本来の『基礎・基本』】

この記事では、初心者の方へ向けて、初心者の今だからこそ知っておくべき「Raw現像のやり方、手順」と現像を上手に、効果的に行うためにの『基礎・基本』を解説しています。

また、初心者の今だからこそ使うべき現像アプリ(ソフト)も解説しています。

・Raw 現像のやり方、手順【初心者の今、知っておくべき『基礎・基本』】

・Raw 現像に、もっともお勧めできるアプリ【その理由と大きなメリット】

目次

Raw 現像のやり方、手順【初心者の今、知っておくべき『基礎・基本』】

初心者の今こそ知ってほしい「現像のやり方、手順」、本来の『基礎・基本』を解説します。

Raw現像のツールとスキルは色調補正と同じですので、色調補正のやり方・手順も同一の記事(ひとつの記事)で解説しました。

Raw現像では色調補正も必須のスキルです。

Raw現像、色調補正のやり方・手順・方法は、専門の解説書でさえ原理、本質に基づいた解説は希少です。

たいていは、ツールの使い方や機能、効果を解説するにとどまっています。

とはいえ、、、原理、本質に基づいた本来の「基礎・基本」は欠かすことはできせません。

ですので、この記事で本来の『基礎・基本』を解説することにしました。

この解説を知って、手順に則って進められるようになれば、必ず、Raw現像、色調補正は上達します。

なぜなら、私はずっと本来の『基礎・基本』に則った現像、色調補正を継続してきました。

多数のとても難しい作品に関わってきましたが、すべての作品でクリアすることができたからです。

ですので、初心者の方には尚のこと、『基礎・基本』に則ったやり方、手順を知っていただきたいと思います。

そして、スキルアップしていき、作品レベルの色調再現ができるようになってほしいと願っています。

下記では、なるべく難しい解説を省いて、理解していただけるような解説をしています。

「現像のやり方、手順」の『基礎・基本』

ここでは、何が重要なのかを知っていただければと思います。

やり方、手順の概要ですが、色調を「階調」「色」に分けて考え、作業します。

まず「階調」の補正を行います。

次に、「色」の補正を行う手順になります。

この手順が、現像、色調補正の第1歩、基本中の基本になります。

「階調」とは、明るい~暗い(淡い~濃い)までの濃度の段階、違いや差のことです。

写真、画像に写る被写体、像は、明るい~暗い(淡い~濃い)濃度の段階、違い、差で被写体、像が再現されています。

この濃度の段階が多くなるほど丸いモノが丸く見え、少なくなるほど平たく見えます。

これが「階調」です。

「色」は、色相・彩度・明度の発色です。

多くの方は、「色」に捉われ、調整したがりますが、そもそも、これが根本的な誤りなのです・・・・

では、モノクロ写真ならどうしますか?

カラー写真だから、色調再現のスキル、方法が変わるわけではありません。

モノクロ写真の色調補正も、まったく同じ原理、スキル、方法です。

むしろ、色のないモノクロ写真の色調補正のほうが難しいと思います。

ここを考えると色調補正、色調再現の原理、本質に近づいていくので、現像、色調補正は上達していきます。

下記の2点のサンプル画像をご覧ください。

上の画像が「デジカメ生成のjpeg画像」で、下の画像が「Rawデータを現像した画像」です。

※ 「RAW+JPEG」の設定で保存された同一カットの画像を使用しています。

デジカメ生成のjpeg画像

デジカメ生成のjpeg画像

Rawデータを解説した手順どおりに現像した画像

Rawデータを解説した手順とおりに現像した画像

上記のサンプル画像を参照しながら、手順の解説を進めていきます。

現像のやり方、手順は下記の通りです。

手順1:「階調」の補正 <ハイライト>

< ハイライト >の補正を行います。

< ハイライト >とは、正確には画像内の1番白い箇所を指します。

光っている、反射して真っ白くなっている箇所は該当しません。

初めのうちは、正確に< ハイライト >の箇所を見つけることは難しいと思いますので、下記の2点に気をつけて調整してみてください。

サンプル画像の「雲」に着目してください。

この画像の<ハイライト>は、「雲」の1番白い部分です。

① 白いところが、真っ白くならないように調整します。

② 白っぽい周辺の明るさ(白さ)に着目して、「階調」をなるべく出して凹凸などが見えてくるように調整します。

手順2:「階調」の補正  <シャドウ>

<シャドウ>の補正を行います。

< シャドウ >とは、正確には画像内の1番黒い箇所を指します。

初めのうちは、正確に< シャドウ>の箇所を見つけることは難しいと思いますので、下記の点に気をつけて調整してみてください。

サンプル画像の「森」に着目してください。

この画像の<シャドウ>は、「森」の1番黒い部分です。

◯ 黒い周辺の暗さ(黒さ)に着目して、「階調」をなるべく出して、何が写っているのか、ほどほどに見えるように調整します。

手順3:「階調」の補正 <ミドルトーン>

<ミドルトーン>とは、明るい~暗い(淡い~濃い)範囲の真ん中周辺の濃度領域を指します。

<ミドルトーン>の補正をします。

<ミドルトーン>の補正は、おもに写真・画像全体の明暗や色かぶりを補正します。

手順4:「色」の補正

調整したい「色」があれば、その色の補正を行います。

例えば、花の赤色、紫色、空の青色などの調整は、この段階で行います。

「デジカメ生成のjpeg画像」と「Rawデータを現像した画像」を比較【Raw現像の効果を解説】

「デジカメ生成のjpeg画像」と「Rawデータを現像した画像」を比較して、Raw現像の効果を解説します。

下記の画像は、上記の「現像のやり方、手順」で使用した画像を、比較しやすいように横に並べました・・・・

左が「Rawデータを現像した画像」、右が「デジカメ生成のjpeg画像」

「デジカメ生成のjpeg画像」と「Rawデータを現像した画像」の比較

2点の差は解説するまでもありませんが、歴然としています。

「デジカメ生成のjpeg画像」は、雲の階調、森の階調が、ほぼ失なわれています。

この画像の色調再現は、致命的な状態です。

理由は、この画像にとって再現したい「階調」が欠落してしまっているからです。

ですので、雲、森の表情は、まったく伝わってきません。

また、空の明るさの割に花畑の階調再現が弱く、色の明るさ、鮮やかさも不足しています。

もし、Rawデータを現像しない場合は、「デジカメが生成したjpeg画像」を使用することになります。

しかし、「デジカメが生成したjpeg画像」から色調補正を行なっても、「Rawデータを現像した画像」のような階調を再現することは不可能です。

Rawデータの現像の最大の目的は、この点にあります。

現像、色調補正での「階調」再現の重要性がご理解いただけたでしょうか・・・・

Raw 現像に、もっともお勧めできるアプリ【その理由と大きなメリット】

私が、Raw 現像で使用する、もっともお勧めできるアプリは「Photoshop」です。

理由は、デジカメの画像は現像、色調補正だけにとどまらず、デジタル処理をするケースが多くあるからです。

例えば、色調補正の途中作業の保存、解像度の変更、画像の傾き調整、レンズのゴミが写ったときのゴミ取り、画像内の不要な物体(電線、看板、人・・・)の消去、トリミング、合成処理・・・・など、「Photoshop」の機能は豊富で、非常に重要で大きくなメリットがあります。

「Photoshop」は、画像の緻密な色調補正と作品の加工、編集、制作に特化しています。

そして、「Photoshop」にはRaw現像の専用アプリとまったく同じツールと機能を持つ「CameraRaw」が備わっています。

「CameraRaw」は、Raw現像の専用アプリ「Lightroom」と同じツール、機能を備えており、同レベルのクオリティーで現像ができます。

とはいえ、上級者専用のアプリではなく、初心者にも感覚的に現像、色調補正ができるツールを搭載しています。

スライダー(ボリューム)を左右へ動かす簡単な操作で、モニターで色調の変化を見ながら調整できます。

私は、現像ではRAWデータの色情報を必要なだけ引き出し、現像後に「Photoshop」で色調補正を行い仕上げます。

理由は、「Photoshop」の方が緻密で完成度の高い色調再現ができることと、レイヤーを使用すれば、この時点からの修正が可能だからです。

まずは、無料で始めてみよう!Adobe「 Photoshop 」(CameraRaw) & 「Lightroom」が使えるプランを見てみる

おさらい

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この記事を書いた人

写真・画像編集(補正/加工)/プリンティング・ディレクションの専門家

[ 処理点数:数十万点以上 ]
[ 実務年数:20年以上 ]

<経歴>
・スキャニング
・デジタル画像編集(現像・色調補正・加工処理)
・プリンティング・ディレクター
・カラーマネジメント
・Photoshop
・CameraRaw

<実績>
・国内海外の巨匠〜新進の写真家
・海外トップ ファッションブランド
・国公立美術館
・企業
 など
写真集・作品集・プリント・他、多数

<趣味>
登山〜街歩き・カメラ・野球観戦・音楽/映画鑑賞

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