本稿では、『鎌倉』編、『養老渓谷』編、『横浜』編に続いく第4弾、『美ヶ原高原』で撮影した画像を使って、下記のJPEGとRAWの違いを比較し解説しています。
1.「デジタルカメラが記録したJPEG画像」
2.「RAWデータから現像した画像」
また、『鎌倉』、『養老渓谷』編、『横浜』編と同様に、『美ヶ原高原』の画像に合った色調補正のポイントも解説しています。
1.「RAWデータから現像した画像」と2.「RAWデータから現像した画像」との違いは、「美ヶ原高原」編でも明らかな差となっています。
ぜひ、再現力の美しさの違いを確認して頂きたいと思います。
本稿は、RAW現像と色調補正で、クオリティ、再現力を上げて、美しい色調の写真、画像に仕上げたい方、未経験者や初心者の方に向けた記事です。
本稿の記事
◯ 画像の色調補正【RAWとJPEGの違いを比較「美ヶ原高原」編】
・「美ヶ原高原」編の画像:JPEGとRAWの違いを比較+色調補正のポイントと解説1
・「美ヶ原高原」編の画像:JPEGとRAWの違いを比較+色調補正のポイントと解説2
・「美ヶ原高原」編の画像:JPEGとRAWの違いを比較+色調補正のポイントと解説3
・「美ヶ原高原」編の画像:JPEGとRAWの違いを比較+色調補正のポイントと解説4
・まとめ
・最後に
画像の色調補正【JPEGとRAWの違いを比較+色調補正のポイントを解説「美ヶ原高原」編】
「美ヶ原高原」で撮影した写真・画像を使って、「デジタルカメラが記録したJPEG画像」と「RAWデータから現像した画像」の色調の再現力の違いを比較し解説をしています。
「デジタルカメラが記録したJPEG画像」とは、撮影したときに自動で保存、記録されるJPEG画像のことです。
「RAWデータから現像した画像」は、現像と基本的な色調補正のみを行なった画像です。
本稿「美ヶ原高原」編でも、部分的な色調補正や加工などの画像処理は行なっていません。
「美ヶ原高原」編の画像:JPEGとRAWの違いを比較+色調補正のポイントと解説1
JPEGとRAWの違いを比較
下記は、「デジタルカメラが記録したJPEG画像」です。
下記は、「RAWデータから現像した画像」です。
色調補正のポイント+JPEGとRAWの違いを比較した解説
この写真の色調補正のポイントは、山々の遠景ですから手前〜向こうまでの距離感の再現、そして、山々と空の表情の再現です。
「デジタルカメラが記録したJPEG画像」は、
一番に目に飛び込んでくるのは、空と雲が白くなっていて、何の表情もないことです。
同じ高さの目線の先に見える空と浮かぶ雲の様子が、ほぼ再現されていません。
そして、空が白っぽくなるほど明るいはずなのに、山々には陽が当たっている様子が弱すぎています。
一番手前の山は、ほぼ黒っぽくつぶれかかっていて、森のテクスチャーがわかりません。
つぶれかかっていてもかまいませんが、山々のすべてがフラットで山の表情の再現が弱過ぎます。
手前の山〜向こうの山までの起伏と距離感が感じられません。
「RAWデータから現像した画像」は、
目線の先に空に浮かんでいる雲の様子がわかります。
そして、山々の表情や陽が当たる様子、テクスチャーだけでなく、日陰の部分の起伏までやんわりと再現されています。
一番手前の山、森の様子も再現され、ここにも陽が当たっている部分があることがわかります。
手前の山〜向こうの山までの起伏、距離感、山の風景ならではのスケール感が伝わってきます。
「デジタルカメラが記録したJPEG画像」より、圧倒的に再現力の違い、差があります。
「美ヶ原高原」編の画像:JPEGとRAWの違いを比較+色調補正のポイントと解説2
JPEGとRAWの違いを比較
下記は、「デジタルカメラが記録したJPEG画像」です。
下記は、「RAWデータから現像した画像」です。
色調補正のポイント+JPEGとRAWの違いを比較した解説
この写真の色調補正のポイントは、雲の表情、牛の存在感、草原のテクスチャー、陽が当たっているところとそうでないところの再現です。
「デジタルカメラが記録したJPEG画像」は、
雲、牛、草原、全体がフラットです。
特に、暗いところが黒っぽくなっていて、牛と草原の様子がほとんどわかりません。
「RAWデータから現像した画像」は、
雲のやんわりとした表情、立体感が再現されています。
牛1頭1頭の存在感も、草原のテクスチャー、陽が当たっているところとそうでないところの様子も再現されています。
高原の牧場と牛の様子、このときのシチュエーションがよく伝わってくるようです。
「美ヶ原高原」編の画像:JPEGとRAWの違いを比較+色調補正のポイントと解説3
JPEGとRAWの違いを比較
下記は、「デジタルカメラが記録したJPEG画像」です。
下記は、「RAWデータから現像した画像」です。
色調補正のポイント+JPEGとRAWの違いを比較した解説
この写真の色調補正のポイントは、同じ目線の雲の表情、ボリューム感と草原のテクスチャーの再現です。
「デジタルカメラが記録したJPEG画像」は、
雲の表情、ボリューム感が、まったくわかりません。
空は晴れた昼間のようなのに、草原は暗くて今にも雨が降り出しそうなのか、夕方のようで、陽が射す昼間のようではありません。
「RAWデータから現像した画像」は、
目線の先に広がっている雲の表情、ボリューム感がよくわかります。
草木の様子や陽が当たった緑の明暗の再現もできています。
「デジタルカメラが記録したJPEG画像」と比べると、全体的に立体感、臨場感がまるで違います。
「美ヶ原高原」編の画像:JPEGとRAWの違いを比較+色調補正のポイントと解説4
JPEGとRAWの違いを比較
下記は、「デジタルカメラが記録したJPEG画像」です。
下記は、「RAWデータから現像した画像」です。
色調補正のポイント+JPEGとRAWの違いを比較した解説
この写真の色調補正のポイントは、空の雲と滝雲の様子、山の上に立つ塔、山と草原の草木のテクスチャー、陽が当たっているところとそうでないところの再現です。
「デジタルカメラが記録したJPEG画像」は、
空の雲と山の斜面を落ちてくる滝雲の様子、山の上に立つ塔、山と草原の草木のテクスチャー、陽が当たっているところとそうでないところの再現が弱く、全体にフラットです。
「RAWデータから現像した画像」は、
空の雲と滝雲の様子、モクモク感が、全体のバランスから見て、限界まで再現されています。
滝雲の向こうの山の上に立つ塔が、「デジタルカメラが記録したJPEG画像」よりもしっかりと再現されています。
山と草原の草木のテクスチャーがよく再現され、陽が当たっているところとそうでないところの再現もできています。
全体に、立体感、臨場感を感じられます。
まとめ
『鎌倉』編、『養老渓谷』編、『横浜』編に続いく第4弾、『美ヶ原高原』編では4点の写真・画像を使って、それぞれの違いを比較し解説しました。
今回は高原なので、雲、山々、草木などの再現をポイントに色調補正を行いました。
また、陽が当たっているところとそうでないところもポイントでした。
実態を見ているような臨場感と奥行きや距離感の再現が重要です。
『美ヶ原高原』編の「RAWデータから現像した画像」は、以上のポイントをおさえて現像と色調補正を行いました。
「デジタルカメラが記録したJPEG画像」と「RAWデータから現像した画像」との比較では、色調の再現力、クオリティの圧倒的な違いをご覧いただきました。
色調補正だけでなくRAWデータの現像でも、参考になればと思います。
最後に・・・
本稿「美ヶ原高原」編の解説で使用した「RAWデータから現像した画像」の色調は、「鎌倉」編、『養老渓谷』編、『横浜』編と同様に、現像と基本的な色調補正のみを行なっています。
基本的な色調補正とは、色調補正の「基礎・基本」に則った方法、手順を用いて、基本の範囲の色調補正のみを行なっています。
色調補正は感覚的な調整方法もありますが、簡単アプリ(ソフト)やツールで用いられる感覚的な補正の方法では、「RAWデータから現像した画像」レベルの再現や最大の再現力、クオリティの実現は不可能です。
その理由は、色調補正、色調再現にも、足し算や引き算のような原理があり、その原理に基づいた方法で色調補正を行うことが最大の効果を生めるわけです。
そして、その原理に基づいている「基礎・基本」の方法で色調補正を行うためには、それを実行できる性能、機能を装備したアプリ(ソフト)やツールが必要になるからです。
また、どのジャンルのスキルでも同様に、ある程度のスキルの習得も必要です。
ですので、実現したいクオリティ、再現力の高さに応じて、相応のアプリ(ソフト)とツールの選択、また、ある程度のスキルの習得が必要になります。
相応のアプリ(ソフト)には、初心者の方でも簡単に使い始められ、RAWデータの現像はもちろん、色調補正〜あらゆる画像編集まで可能なアプリ(ソフト)があります。
このアプリ(ソフト)は、スキルアップしながら最大の再現力、クオリティの実現が可能です。
このアプリ(ソフト)なら、初心者の方からプロのレベルの方まで、安心してお使いいただけます。
本稿の画像は、Adobe「Photoshop」を使って、RAWデータの現像、色調補正、編集のすべてを行っています。
アプリ(ソフト)を選ぶときの基準:RAW現像【アプリを選ぶ「基準」初心者こそ機能と安心のサービス】
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