本稿では、画像の設定に欠かせない「Photoshop」の画像のカラーモードについて解説します。
デジタルカメラで撮影したカラーの画像は、「RGBカラー」というカラーモードに設定されています。
例えば、カラーをモノクロにしたい時は、カラーモードを「グレースケール」に変更します。
このように、画像は目的によってカラーモードを変更、設定する必要があります。
「Photoshop」の画像、下記の各カラーモードの解説
・「RGBカラー」
・「CMYKカラー」
・「グレースケール」
・「ダブルトーン」
・「モノクロ2階調」
・「インデックスカラー」
・「Labカラー」
・「マルチチャンネル」
画像 の 「カラーモード」とは
モニター、画面に映る画像や印刷、プリントに使用されている画像には、カラーの画像やモノクロの画像などがあります。
これらのすべての画像は、下記のいずれかの「カラーモード」によってカラーやモノクロの色調を再現しています。
カラーモード
・「RGBカラー」
・「CMYKカラー」
・「グレースケール」
・「ダブルトーン」
・「モノクロ2階調」
・「インデックスカラー」
・「Labカラー」
・「マルチチャンネル」
各カラーモードの解説
RGBカラー
デジタルカメラの画像、モニター、画面に映す標準のカラーモードです。
「光の三原色」である「レッド:Red」・「グリーン:Green」・「ブルー:Blue」 の3色で、デジタルカメラの画像、モニター、画面に映るすべての画像の色調を再現しているカラーモードです。
下記の記事では、「RGBカラー」について詳しく解説しています。
CMYKカラー
印刷物で使われる画像の標準のカラーモードです。
「色の三原色」である「シアン:Cyan」・「マゼンタ:Mazenta」・「イエロー:Yellow」の3色と、補色として「ブラック:Black」 を足した4色で、すべてのカラーを再現するカラーモードです。
下記の記事では、「CMYKカラー」について詳しく解説しています。
Labカラー
正式には、「L*a*b」と表記します。
人間が認識できるすべての色を含んでいて、カラーの見え方を定義しているためモニターやプリンターなどの異なる機器に依存せず、一貫した色を再現するカラーモードです。
Lab可視領域とも呼ばれています。
「L」は輝度の要素を0〜100の範囲で設定できます。
「a」はグリーンからレッドへの要素、「b」はブルーからイエローへの軸の要素を、- 128 〜 + 127 の範囲で設定できます。
「Photoshop」で標準的に使用する「RGBカラー」や「CMYKカラー」の色域(再現できる色の領域)を含んでいます。
最も色域が広いカラーモードです。
下記の記事では、「Labカラー」について詳しく解説しています。
インデックスカラー
カラーの画像を、最大256色を使って8bit画像を再現するモードです。
最大256色までのカラーテーブル(カラーパネル)に基づいてカラーを表現します。
画像を表示するときに使う色数が最大256色に制限されるので、ファイルサイズを小さくできるメリットがあります。
おもに、Webページ用に使われるGIF画像、PNG-8形式の画像に適しています。
下記の記事では、「インデックスカラー」について詳しく解説しています。
マルチチャンネル
8bit(256階調)のグレースケールチャンネルを、複数のインクの色数分のチャンネルを使って表現するモードです。
例えば、通常のダブルトーン画像のチャンネルは1つですが、インクの色数分のチャンネルを作るときに使用します。
下記の記事では、「マルチチャンネル」について詳しく解説しています。
グレースケール
カラーではなく、白〜黒の階調(明暗・濃淡)で画像を再現するモードです。
いわゆる、1色(単色)のモノクロ画像(モノクロ写真)です。
8bit の画像では、256段階の階調(濃淡)で再現します。
下記の記事では、「グレースケール」について詳しく解説しています。
ダブルトーン
単色のグレースケールの階調を使って、2色〜4色のインクで印刷するときのモードです。
通常、モノクロ写真は、単色(例えばブラック)のインクだけで印刷、プリントします。
しかし、単色だけの印刷、プリントでは階調(明暗・濃淡)のボリュームが不足することがあります。
これを補うため、補色としてプラスして2色〜4色のインクで印刷、プリントします。
例えば、白黒のモノクロ写真の場合、「ブラック」のインクとブラックと色味が同じ「グレー」のインクの2色で印刷、プリントし白黒の写真を再現します。
単色のグレースケールの階調を基本にした2色〜4色のインクで印刷する画像データのモードを、「ダブルトーン」といいます。
下記の記事では、「ダブルトーン」について詳しく解説しています。
モノクロ2階調
白と黒、どちらかだけで画像を再現するモードです。
白〜黒の間のグレー、濃淡の再現はありません。
白を「0」、黒を「1」とした1bitで再現するので、1bit画像とも呼ばれています。
下記の記事では、「モノクロ2階調」について詳しく解説しています。
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