小学時代【息子がプロ野球選手を目指すことになった日】

息子が小学2年生のとき、プロ野球選手を目指すことになったエピソードです。

目次

小学時代【息子がプロ野球選手を目指すことになった日】

ことの発端

息子がプロ野球選手を目指すことになったのは、息子が小学2年生の時でした。

ことの発端は、息子の言葉でした。

どんな経緯でそんな会話になったのかは覚えていません。

覚えているのは、息子が僕の目をジッと見つめて言ったことだけです。

「プロ野球選手になりたい」

僕は、

「これは本気だ・・・・」

と、直感しました。

一応、念を推すように確認しました。

「本気なのか?」

と問いただしてみると、

息子は何のためらいもなく、

「うん」

と答えました。

このとき、こちらにもこの覚悟に応える必要があると思いました。

たった、これだけの会話でしたが、このような経緯で息子が望む目標に向かって歩き始めることになったわけです。

親として、ちゃんと責任を果たさなきゃ・・・・

息子がプロ野球選手を目指すことになって、父の責任として考えていたことが1つだけありました。

それは、自分の経験だけで指導しては絶対にダメだということでした。

指導をするなら、きちんと裏付けのある「理論」に基づいていることでなければならないと自分の経験から確信していました。

その理由は、僕は大学野球まで経験した中で、それまで教えられてきた投球フォーム、バッティングフォームとプロ野球選手のフォームとは何か違うと感じていました。

当時、教わったことを信じて真面目に反復練習をしてきたのですが・・・・(多分、真面目だったと思います)

だけど、結果がでない。

なぜだろう?

そこで、大学時代に、高校までのスイングから独自で考えたスイングと練習方法で取り組んでみたのです。

すると、この方が明らかに違った大きな結果が出せたのです。

つまり、バッティング(スイング)の真相、真実は、教わってきたことと違うぞと思い始めました。

ボールの投げ方も同様の疑いを持っていて、色々考えながら球速を追求していましたが、その効果もなく、とうとう肩を故障し、1球も全力で投げられなくなってしまったんです。

百球肩ならぬ、一球肩です。

こうなった原因は、教わってきたボールの投げ方が、実は根本的に違うからだと確信していたんです。

こうした経験から、自分の経験だけで絶対に教えてはいけない、せめて、真相、真実が見えるくらいまでになってからでないと無責任だと考えていました。

高いレベルで通用する選手に必要なことは、本質的な身体の使い方、ボールの投げ方、バットの振り方を修得することが欠かせません。

そのためには、まず、指導する側が本質的、理論的な身体の使い方、ボールの投げ方、バットの振り方を知ることです。

そして、それを選手に伝え修得させることができるスキル、コーチングも必要です。

なぜなら、指導することとは、ボールの投げ方、バットの振り方を説明、解説することとは違います。

こうした経緯から、ピッチングとバッティングの動作理論とコーチングを学ぶことを決めたわけです。

家内の協力がなければ・・・・

僕一人で到底できることではありませんので、家内に話をして協力をしてもらうことにしました。

費用のことだけでなく、年単位の全休日を留守にすることになるので、家内にも相当に負担をかけてしまいます。

結局、通常の倍の期間、研修を受けました。

想定していた倍の全休日を留守にしてしまったわけです。

通常の期間で終わってもよかったのですが、僕の力不足から、再度、研修を受けたい旨を伝えました。

その間、家のことや子供たちのこと、早朝と夜の駅までの送迎など、本当に負担をかけてしまいました。

家族で息子の夢を支援することを理解してくれていたので、安心して研修を受けることができました。

息子のためとはいえ、正直に言うと研修はきつかった・・・・

動作理論、コーチング実技の研修と同様の講習会にも、数年通いました。

どちらも、トップの先生です。

実技研修には、平日はサラリーマンですので、すべての休日に通いました。

研修は、9時〜18時ころまでだったと思います。

当時、仕事は忙しく、徹夜明けのまま通ったこともありました。

すでに年齢はおじさんでしたので、心身ともにとてもきつかったことを覚えています。

しかし、研修で学んだ効果はあって、見えなかった選手の身体の動きが、見えるようになっていきました。

見えるとは、動作を肉眼で見て洞察できる能力という意味です。

この能力が、指導するためには絶対に欠かせないのです。

お医者さんが診察、診断して治療へとアプローチしていくのと同じですね。

研修で感じたこと

研修で感じたことの1つは、指導に携わっている現役の方たちの参加が少ないことに驚きました。

国内にはたくさんのチームがあって、指導者の数はその数倍のはずです。

これは意外だと感じました。

なぜなら、本で理論を学習することは可能ですが、正確に選手の状態を見極めたり、適切なコーチングや答え合わせは、研修の実地でしか学べないからです。

このことから、もっと動作理論が世に広まって、悩める選手たちに届くことを願っていました。

あれから、かなりの時を経ましたが、今では高校生が160kmを投げる時代にまでなりました。

マンガの世界でも描けなかったようなことが現実に起こっています。

努力は量ではなく、質なのだということです。

質の高い努力を、適量反復するから効果が大きく出るのですね。

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