小学時代【 投球の身体の使い方の誤解 Vol. 3「後の足で蹴る」】

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小学時代【 投球の身体の使い方の誤解 Vol. 3「後の足で蹴る」】

投球での「後の足で蹴る」の誤解 〜 後足の役割 〜

投球時に「後の足で蹴る」だったり、「後の足で蹴って投げる」という後足の使い方の解説を聞いたことがあります。

確かに、投球後の後の足は蹴り上がったかのようになります。

後足の役割とは、右投手なら三塁側、左投手なら一塁側に身体が向いたままの姿勢で、投球方向へ身体を移動(並進)させることです。

この後足の役割は、身体を移動(並進)させて、次の回転のエネルギーとなるため非常に重要です。

重要である理由は、この身体の移動(並進)エネルギーは、球速に大きく関わっているからです。

繰り返しになりますが、この移動(並進)のエネルギーが身体を回転させるエネルギーに変わります。

回転のエネルギーが大きくなれば回転の速度が速くなるので、球速も速くなるというわけです。

特に気をつけた、並進のポイント

投球方向へ移動(並進)したエネルギーで回転の速度を上げることが並進のおもな目的です。

そのために、僕らが特に気をつけた並進のポイントがありました。

それは、並進の途中でジワジワと骨盤が回転を始めてしまうわないようにすることです。

ジワジワと回転するより、一気に回転した方が回転速度は速くてキレがでるからです。

骨盤の回転のしくみは、下記で簡単にやさしく解説しています。

〜 基礎基本の身体の使い方 〜 回転のしくみ

並進が始まると、どんな投手の骨盤も回転しようしますし、実際には並進が終わる前に回転が始まります。

これをできるだけ回転しないように抑えて、並進が終わったタイミングで一気に回転することで回転の速度はより加速していきます。

パフォーマンスの高い投手ほど、ギリギリまで骨盤が回転を始めてしまわないように並進をしています。

ギリギリまで骨盤が回転を始めてしまわないようにするために

「第6話 〜 小学5年生 〜 バッティング」でも触れましたが、効果的に身体を回転させて高いパフォーマンスを発揮するためにまず覚える必要があるのは、基礎基本の姿勢です。

この姿勢が「あまい」と、並進中の早いタイミングで回転が始まってしまいます。

この姿勢ができるのとできないのとでは、相当にパフォーマンスの差が出るだろうと思います。

伸しろなどと表現されることがありますが、小学生の時はパフォーマンスが高かったのに、中学生、高校生までなると伸び悩み、他の選手に追い越されてしまうケースはよくあります。

僕が見てきた印象では、やはり、基礎基本の姿勢ができていないために基礎基本の身体の使い方ができないため、パフォーマンスが上がらない選手が多かったと思います。

僕らは、基礎基本の姿勢をチェックしながら、後足を使った並進の練習をしていきました。

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