本稿は、RAWデータの現像アプリ(ソフト)の選択で迷ったり悩んでいる方に向けた記事です。
RAWデータの現像アプリ(ソフト)を選ぶときのポイント、「基準」の解説と「基準」を満たしているおすすめの現像アプリ(ソフト)の紹介をしています。
本稿の記事
◯ RAW現像【アプリを選ぶ「基準」/初心者こそ機能と安心のサービス】
・現像アプリ(ソフト)を選ぶ、これだけは不可欠だと実感している「基準」4つ
・デジカメに付属の現像アプリ(ソフト)とは
・「基準」を満たした、おすすめできる現像アプリ(ソフト)
◯ まとめ
RAW現像【アプリを選ぶ「基準」/初心者こそ機能と安心のサービス】
RAWデータを現像するアプリ(ソフト)は、カメラに付属しているものやアプリ開発メーカー(サードパティー)製のものまで、色々あります。
その中から自分に合った現像アプリ(ソフト)を探し絞っていき、どれかに決める必要があります。
その方法は、実際に使ってみたり、メーカーに説明、解説を聞いたり、ネットの解説コンテンツや口コミ、評価を調べたり、どなたかに相談したりと色々あります。
そして、どの方法にも必要なのはアプリ(ソフト)を選ぶ「基準」です。
とはいえ、未経験の方や初心者の方には、簡単で使いやすいこと以外はなかなか想像し難いことかと思います。
なぜなら、未経験ですから、知らないことを想像して選ぶ基準を決めることは不確かだからです。
ですので、下記では私の経験からこれだけは不可欠だと実感している現像アプリ(ソフト)を選ぶ基準を解説します。
現像アプリ(ソフト)を選ぶ、これだけは不可欠だと実感している「基準」4つ
私が現像アプリ(ソフト)を選ぶ基準は、「安心」・「安定」・「機能」・「価格」を見て判断します。
「機能」と「価格」は、おそらく、多くの方が着目する点かと思います。
そして、「安心」と「安定」も、アプリ(ソフト)を長期に渡って使っていく、運用していく上で、欠かすことのできない重要な基準です。
なぜなら、例えば作業の途中でたびたびアプリ(ソフト)がフリーズして動かなくなったり、保存できなくなったりすると、それまでの作業はすべて無駄になってしまい、もう一度、同じ作業を繰り替えさなければなりません。
また、アプリ(ソフト)の販売停止やサービスが停止しアップデートしなくなったりすると、その後の新しいRAWデータは現像できなくなってしまいます。
そうなってしまうと、別のアプリ(ソフト)をまた検討し購入し直さなければならないかもしれないからです。
ですので、「安心」と「安定」を欠いてしまうと、なかなかの負担になってしまいます。
下記では、まず「安心」と「安定」から解説していきます。
基準「安心」
アプリ(ソフト)の「安心」は、あまり注目しない点かもしれません。
しかし、購入し使ってみてから前述のような事態になってしまっては、負担になりますしかなり面倒です。
ですので、アプリ(ソフト)の安定した動作、長期的な対応とサービス、販売の継続は絶対に欠かせないと思います。
もし、対応やサービスが中止となった場合、そこから先の新しいRAWデータやパソコンなどのOSでは使用できなくなる可能性があります。
また、アプリ(ソフト)の販売中止も、いずれ対応やサービスが中止になると思われます。
もし、そうした事態になった場合、また、始めからアプリ(ソフト)を探がす、検討して決める、使い慣れる、覚えるという過程を繰り返すことになり、その労力や費やす時間は大変な負担になります。
また、保存しているデータ形式によっては、新しいアプリ(ソフト)では開くことすらできなくなることもあるかもしれません。
ですので、対応とサービス、アプリ(ソフト)販売継続の可能性が高い企業のユーザー数が多いアプリ(ソフト)を選んだ方が安心してアプリ(ソフト)の運用ができます。
基準「安定」
現像アプリ(ソフト)を使用中に、不具合やエラーが多く発生するようでは、それ自体が負担、ストレスになります。
そして、作業中に不具合やエラーが発生した場合、それまでの作業内容、データを失ってしまう可能性があります。
作業の途中で保存することにしても、エラーのタイミングによっては初めからやり直すことになる場合もあり得ます。
私の実体験ですが、数時間ほどかかった気の遠くなるような地道な作業が水の泡に帰した、何もしていない状態になってしまったがあります。
作業途中になるべく保存することに決めていたのですが、あと少し・・・あと少し・・・と思っているうちに起こった事態でした。
(長年やっていると、こうした経験をすることがあります)
ですので、アプリ(ソフト)の安定した動作は重要です。
こうしたリスクをなるべく回避するためには、実績のあるアプリ(ソフト)を選ぶのがベストだと思います。
基準「機能」
「機能」は誰もが注目する点だと思います。
使いやすさはもちろんなのですが、初心者から上級者まで、幅の広いスキルのユーザーが使えるツール、しくみになっていることが大事だと思います。
例えば、初心者の方が画像の補正など理論的な理解をしていにとアプリ(ソフト)を使えないのでは、あまりにハードルが高すぎてしまいます。
ですので、初心者の方が、理論的な理解がなくてもすぐに使える工夫が必要です。
例えば、感覚的に使えるようなしくみになっていることが大切です。
一方で、やがてスキルアップしていき理論的な理解を深めていき、上級者のレベルになってからも、高度なオペレーションが可能なしくみになっていることも重要です。
なぜなら、スキルアップ、レベルアップに応じてアプリ(ソフト)を変えるなんてあり得ないと思うからです。
ちなみに、スキルアップしていき理論的な理解を深めていくほど、写真の色調は再現力が増していき、クオリティーは高くなっていきます。
言うまでもありませんが・・・・
もちろん、個々の表現も思いのままになっていきます。
実は、キレイで映えるような色調は、スキルがなくても簡単に誰にでもできます。
高度な色調再現とは、モノクロ写真を美しく再現するスキルと言ってよく、アプリ(ソフト)には緻密な補正能力、機能が必要です。
また、色調再現だけでなく、クリエイティブな制作が可能な機能を装備していることも必要だと思います。
なぜなら、デジタル画像の特徴は、自由でクリエイティブな表現ができることにあるからです。
ですので、アプリ(ソフト)にはクリエイティブな感覚、発想が可能な限り表現できる性能を装備していることも欠かせない点だと思います。
基準「価格」
「価格」が1番の悩みどころかもしれません。
アプリ(ソフト)は、無料、もしくはなるべく安価な方が助かります。
しかし、無料、もしくは安価な現像アプリ(ソフト)は、やはり、それなりで「基準」を満たすレベルには及んでいません。
中には、実際に販売を停止してしまうアプリ(ソフト)もあるので、選択には本当に注意が必要です。
上記の「基準」を満たすレベルのアプリ(ソフト)は、やはり有料のアプリ(ソフト)の方が安全で安心です。
また、性能、機能だけにとどまらず、データを保存・保管できる「クラウドサービス」が付いたものがあります。
「クラウドサービス」とは、データの保存、保管ができるネット上の「データの保管庫」のことで、ハードディスクがネット上にあるイメージです。
保存、保管だけでなく、外出中でもデータにアクセスして作業や保存、保管ができた方が便利でしょう。
また、データを消失しないために別途にバックアップできる「データの保管庫」は必要だと思います。
バックアップは100%の万全ではありませんが、なるべく万全に近い方法は「クラウドサービス」を利用することです。
万が一、自宅で保存・保管、バックアップしていたデータが、停電、機器の故障、災害などで、すべて消失する事態になったとしても、「クラウドサービス」なら、データが消失する事態にはまずなりません。
また、「クラウドサービス」におおもとのRAWデータだけでも保管しておけば、画像データを作り直すことも可能になります。
アプリ(ソフト)の価格は、「基準」を総合的に考えてみて、ご自分の価値に見合っているかどうかで、高いか安いかを判断した方が良いと思います。
私は、こうした基準を満たしているアプリ(ソフト)に決めたので、制作以外の負担や苦労はしないで済んでいます。。
アプリ(ソフト)を運用していく上で、制作以外に時間をとられたり労力を使うのはとても負担になります。
デジカメに付属の現像アプリ(ソフト)とは
デジタルカメラには、現像アプリ(ソフト)が付属していると思います。
まず、その現像アプリ(ソフト)を使ってみましょう。
何と言っても無料ですから。
使ってみて気になった点がご自身の「基準」に問題がなければ、付属の現像アプリ(ソフト)で良いと思います。
ただ、デジタルカメラに付属の現像アプリ(ソフト)は、そのデジタルカメラ(もしくは同一のカメラメーカー)のRAWデータにしか対応していません。
RAWデータは、デジタルカメラごと(もしくはメーカー)によって異り、互換性がありません。
ですので、デジタルカメラごと(もしくはメーカー)ごとの現像アプリ(ソフト)が必要になります。
JPEGのような画像データは一般的な画像鑑賞、編集アプリ(ソフト)が使えるのに対し、RAWデータはメーカー、もしくはカメラごとに専用の現像アプリ(ソフト)が必要になるわけです。
カメラが変わった時(もしくはカメラメーカー)が変わった時は、都度、現像アプリ(ソフト)が変わります。
一方で、1つの現像アプリ(ソフト)で、ほぼすべてのデジタルカメラ(もしくはカメラメーカー)のRAWデータにも対応し、今後の新しいRAWデータにも対応していく現像アプリ(ソフト)があります。
この現像アプリ(ソフト)さえあれば、異なるメーカー、カメラによる互換性の煩わしいストレスは解消できますし、現像後のさらに緻密な色調補正や画像編集も行えます。
画像編集が必要な機会は多く、例えば画像の水平垂直を修正、ゆがみの修正、部分補正、ゴミ(不要物)の除去、トリミングなどはよく行う画像編集です。
「基準」を満たした、おすすめできる現像アプリ(ソフト)
「基準」を満たし価格以上の価値がある、私がおすすめできる現像アプリ(ソフト)は、Adobe社「Photoshop」です。
「Photoshop」の利用はサブスクとなりますが、RAWデータの現像だけでなく、緻密な色調補正、加工合成まで、あらゆる画像編集機能を搭載しているアプリ(ソフト)です。
上記で紹介したネット上のデータ保管庫、「クラウドサービス」も付属しています。
「Photoshop」は現像アプリ(ソフト)というより、圧倒的な機能を装備した全般的な画像編集アプリ(ソフト)です。
国内だけでなく国外のプロ〜アマチュアまで、ユーザー数が多く実績も十分で、非常に優れた王道の画像編集アプリ(ソフト)です。
画像編集アプリ(ソフト)であるにもかかわらず、現像専用アプリ(ソフト)と同等の現像機能を持つ「CameraRaw」を搭載しています。
「CameraRaw」は、現像専用のアプリ(ソフト)でメジャーな「Lightroom」と同じ性能を装備しています。
1つのアプリ(ソフト)が、2つのメジャーなアプリ(ソフト)の機能を搭載しているわけです。
例えば、「CameraRaw」で現像を行ったあと、「Photoshop」で緻密で繊細な色調補正を行ったり、画像の加工や合成などの編集を「Photoshop」だけで完結できます。
一般的には別々のアプリ(ソフト)でデータをいちいち開き直す作業を伴いますが、1つのアプリ(ソフト)で完結できてしまうため、作業の連携がスムーズでまったくストレスになりません。
私はプライベートでも「Photoshop」を使っています。
現像アプリ(ソフト)を選ぶ基準が、下記の項目と一致している方には安心して使っていただける現像アプリ(ソフト)です。
・初心者にも使うことができる
・スキルアップしていき、上級者になっても継続して使いたい
・今は機能を使いきれないが、上級者になってもアプリ(ソフト)を変えないで済む
・色調の再現力、クオリティーにこだわりたい
・現像だけでなく、画像の不要なゴミや電線、看板、ニキビ、シワなどを消したり、画像の傾きの修正、合成など、画像編集を行うかもしれない
・ユーザー数が多いほど、使い方などの情報を共有しやすい
・今後の新しいRAWデータの対応をしていく
・アプリ(ソフト)の動作の安定
・サービス継続の安全性
・費用対効果が高い価格
「Photoshop」を、無料で製品版と同じ機能とサービスを使うことができます。
まずは、こちらの体験版で試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
RAWデータの現像アプリ(ソフト)を選ぶときの基準、「安心」「安定」「機能」「価格」について紹介しました。
私は、この基準で決めましたので、ほぼ、毎日使っていても制作以外の負担、ストレスはなく非常に快適に運用できています。
最終的には「価格」で迷われている方が多いかも知れません。
ご自身の「基準」から、価値と「価格」が見合っているアプリ(ソフト)を選ぶべきだと思います。
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