僕たち夫婦が「登山」を始めた2つの理由

僕たち夫婦が登山を始めた理由は、下記の2つです。

1つ目は、ダイエットのため始めたウォーキングの結果とマンネリ化

2つ目は、父を見て、歩くことの重要さを痛感

どちらの理由も、実体験から「登山」を始めています。

2つの理由の実体験から、なぜ、登山なのか?

そして、登山のメリット、効果、魅力も記しています。

目次

僕たち夫婦が「登山」を始めた2つの理由

7年くらいの相棒の登山靴。どこまでも歩けそうなくらいジャストフィット。
下山後、ゴンドラの中で取った写真です。

僕たち夫婦が登山を始めた理由は2つあります。

1. ダイエットのため始めたウォーキングの結果とマンネリ化

2. 父を見て、歩くことの重要さを痛感

どちらの理由も、実体験から「登山」を始めることになりました。

2つの理由、実体験をお話しします。

理由1:ダイエットのため始めたウォーキングの結果とマンネリ化

初めはダイエット目的で、近所のウォーキングから始まりました。

少しづつ距離を伸ばしていきながら、数ヶ月間、毎日のように歩きました。

しかし、その効果は持久力がアップした実感はあったものの、その他の効果はあまり実感できませんでした。

ウォーキングが日課となって歩き続けた割に、効果の物足りなさを感じていました。

この結果からウォーキングだけではダイエット効果がないのでは?という確信に近い疑問が湧いていました。

また、近所の見慣れたコースを歩いていたこともあって、日課だけで特に変化があるわけでもなく、マンネリ化してしまって、充実感、達成感、楽しさなど感じなくなっていました。

そして、どうせ歩くならきれいな景色を見ながら歩いた方が楽しくない?ということになって、ハイキングに行ったりするようになりました。

理由2:父を見て、歩くことの重要さを痛感

そして、父が亡くなるまでの経緯を見て、歩くことの重要さを知りました。

父は数年前、90歳で亡くなりました。

年齢的には寿命を全うしたといえると思います。

天寿だったのかもしれません。

しかし、もっと長生きできただろうと思っています。

父とは同居していたので、ずっと、最後の時までの経緯を見てきました。

そして、人はこうして最後の時に近づいていくのだと実感したことがありました。

それは、自力で歩けなくなっていくにしたがって、どんどん弱くなっていくということでした。

父は、もともと出不精でした。

家にいることを好み、よく、ごろんと横になって本を読んでいたり、テレビを見ていました。

そういえば、昔はよく釣りに行ってましたが、何かきっかけになったことがあったのか、パタリと行かなくなってしまいました。

そうした習慣で毎日を生活しているうちに、日に日に歩く脚力を失っていったのだと思います。

それまでは旺盛だった食欲までなくなっていきました。

食べなくなれば、とうぜん、どんどん体力もなくなっていきます。

体力がなくなれば抵抗力も低下してるので、病気にも侵されやすくなっていきます。

そして、幾度かの長期入院を繰り返すことになり、とうとう自力で歩くことができなくなりました。

すると、介護が必要になりますから、必然と行動力も低下します。

よく、父はポックリ逝きたいと言っていました。

なるべく家族に迷惑、負担をかけたくないこと、そして、苦しまずに逝きたいと考えていたのでしょう。

しかし、その希望は叶いませんでした。

ウォーキングではなく、登山を選んだ理由

登山での写真です。

僕も、父同様にポックリ逝きたいと考えています。

では、実現するためにはどうすればいいのでしょう?

父が弱っていき、要介護となり、入退院を繰り返すきっかけとなったのは、自力で歩けなくなったことでした。

僕はその経緯を見ていて、ポックリ逝くためには、最後の間際まで自力で歩けていることが、最低限、必要だと痛感しました。

ですので、何としても自力で歩けるだけの体力、脚力をつけ、それを維持しなければなりません。

それなら、ウォーキングでもいいじゃないか?というご意見があるかもしれません。

しかし、僕の実感ですとウォーキングでは負荷、強度が足りないと思っています。

登山とウォーキングとでは、身体、足腰にかかる負荷、強度は、比較にならないほど違います。

また、ウォーキングはある一定のところで、それ以上の体力、脚力はつかなくなると感じますし、体力、脚力の維持が難しく、一定のレベルまでの衰えが早いと思います。

体力、脚力がなければ、自分の体重を持ち上げて、支えて、転倒しないようにバランスをとりながら歩行することはできませんので、一定のレベル以上の体力、脚力を維持できることが重要です。

登山は、荷物を背負って非常に不安定な高低差のある道を歩きます。

僕の場合ですと平均で10kgくらいの荷物を背負って10〜20kmくらいの登山道を歩きます。

これだけの負荷、強度を平らな道を歩くウォーキングで実現することは難しいと思います。

最後の間際まで、自力で歩けるようにしておくためには、それくらいの体力、脚力の貯蓄は必要だと感じています。

以上が、登山を始めた理由です。

登山を始めるにあたって期待していたことや始めてみて分かった魅力、メリット、効果もあります。

それが、僕たちが今も登山を続けている理由でもあります。

登山には、それだけの魅力、メリット、効果があります。

下記では、僕たちが感じている登山の魅力、メリット、効果を記しています。

登山の魅力

僕たちが登山を始めて、10年くらいになります。

基本的には夫婦で行っていますが、たまにソロで行くこともあります。

僕たちの登山は、距離こそ歩きますが、明らかに危険なコース、技術的に難しい山へ挑戦することや登頂を目的にはしていません。

行ってみて、実際には危険なコースだった場合は、何の迷いもなく引き返します。

また、必ず、一眼レフカメラ、お昼の山メシとデザート、バーナー、場所によっては小型のテーブル、椅子を背負って行き、風景や花、植物の写真を撮ったり、お昼の山メシとデザートを楽しんでいます。

山メシとデザートは、格別に美味しいです。

登山口まではクルマで行くのですが、行き帰りの道中は節約のため基本的に高速道路は使わず、寄り道や車中泊なども楽しんでいます。

僕が考える登山の最大の魅力は、山、自然は万人に公平平等という点だと感じています。

基本的に、すべてが自分次第で、自己責任です。

登山のメリット、効果

登山は、登ったり降ったりしますし、荷物を背負って歩くので、負荷、強度が高く、体力、脚力がしっかりとついてきます。

何といっても、美しく素晴らしい風景に出会えますし、僕たちの場合、山の中にいるだけでストレスが溜まった心身が洗われて治癒されていくことが自覚できます。

ですので、僕たちの場合はウォーキングより何倍もの効果を得られています。

登山の装備には初期費用がかかりますが、長く使えますし、災害時にも使えるという利点があります。

例えば、防寒、防風、防水のウェア、雨具は、通常の衣類とは品質、レベルが違いますから、緊急事態の際は安心です。

また、登山靴も同様で完全防水ですし、通常の靴より確実に足を守ってくれます。

他にも、ヘッドライト、照明、テント、寝袋、バーナー、アルミシート、救急用具など、流用して役に立つものがたくさんあります。

ご高齢、ご年配になっても長く続けて楽しむことができますし、登山中には団体や少数のお仲間と来られているのをよくお見かけします。

僕たちは山だけでなく観光地巡りや街歩きも好きです。

この時にも登山の効果を感じます。

気づいたら、20kmくらい歩いてたなんてこともあります。

これくらいなら、まだ、余力があります。

また、徒歩で見える景色は別物です。

たくさん歩ければ、それだけたくさんの美しい光景や発見に出会えますし、それだけ感動させてもらえます。

そして、歩けさえすれば、どんなに遠くても家へ帰れるのです。

ですので、歩くことは生きるための基礎体力の1つです・・・・ということを登山は教えてくれているような気がします。

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