デジカメのイメージセンサー(撮像素子)とは、フィルムカメラのフィルムに当たる部品です。
イメージセンサー(撮像素子)について、図を使って簡単に解説しています。
デジカメ【イメージセンサー(撮像素子)とは? 図でくわしく解説】
イメージセンサー(撮像素子)とは下記の部分です。
イメージセンサー(撮像素子)とは?
フィルムを使うカメラで撮影した被写体は、像、形、色などの情報を持った光がレンズを通り、これをフィルムが受光し像を写し出します。
デジタルカメラで撮影した被写体は、像、形、色などの情報を持った光としてレンズを通り、フィルムに相当するイメージセンサー(撮像素子)が受光します。
ほとんどのデジタルカメラのイメージセンサー(撮像素子)は、碁盤の目のような画素の集合体となっています。
下記は、イメージセンサー(撮像素子)の部分拡大イメージです。
碁盤の目のように配置されている1つ1つが「画素」です。
「画素」が撮影した被写体の像、形、色などの光の情報を受光します。
この「画素」が大きいほど、光の情報を受光できます。
画像の高画質は、解像度で決まるのではない理由
デジカメ画像の解像度を表す「何万画素」や「画素数」とは、上記で解説しました「画素」の数を表しています。
「解像度」や「何万画素」、「画素数」の数値が大きいほど、高画質、高解像の写真、画像が撮れると思ってしまいそうですが、実はそうではありません。
「解像度」、「何万画素」、「画素数」の数値が高画質、高解像の度合いを決めているのではありません。
高画質、高解像には、「画素」の大きさが関わっています。
小さな「画素」で画素数が多いイメージセンサーより、大きな「画素」で同じ画素数のイメージセンサーの方が高画質、高解像の画像が撮れます。
つまり、高画質、高解像の画像は、画素の大きさと数で決まります。(同条件のイメージセンサー(撮像素子)の比較)
画素が大きいほど、1つ1つの画素は多くの光を受光できます。
画素が小さくなるほど、1つ1つの画素は少ない光しか受光できません。
例えば、同じ画素数のイメージセンサー(撮像素子)を比較した場合、イメージセンサー(撮像素子)のサイズが大きい方が1つ1つの「画素」が大きいため、より高画質、高解像の画像を生成します。
つまり、高画質、高解像の画像とは、イメージセンサー(撮像素子)のサイズと画素の数を表す「解像度」「画素数』の両方で決まるわけです。
「画素」が持っている色情報はカラーではなくグレー
この画素は、色を識別することはできず、光の強さしか認識できません。
しかし、カラーの画像にするためには、R(赤)・G(緑)・B(青) 3色分のカラー情報が必要です。
R(赤)・G(緑)・B(青) とは、光の三原色と呼ばれていて、すべてのカラーはこの三色の配分変え、混ぜて発色しています。
カラーで再現するためには、この画素が受光した光の強さの信号を、R(赤)・G(緑)・B(青) 3色のカラーの情報に変換しなければなりません。
光の強さの信号をカラーの情報に変える方法は、R(赤)・G(緑)・B(青) 3色のカラーのフィルターを使って行います。
R(赤)・G(緑)・B(青) のうちのいずれか1色のカラーフィルターを、下記の「R(赤)・G(緑)・B(青)のフィルターが配置された画素のイメージ図」のように、色1画素づつに配置します。
そのR(赤)・G(緑)・B(青)のフィルターが配置された画素から、3色それぞれの色情報を別々に受光するしくみになっています。
これが、イメージセンサーが光の強弱の信号をカラー情報として受光している構造です。
R(赤)・G(緑)・B(青)のフィルターが配置された画素のイメージ図
上図のように、各画素はR(赤)・G(緑)・B(青) のどれか1色の色情報データしか受けることができません。
普及しているほとんどのカメラのイメージセンサー(撮像素子)は、この構造、仕組みになっています。
この構造、仕組みは、3つの画素を使って1画素分のカラーを再現していることになります。
ですので、実際の解像度は、1/3 ということになるのかもしれません。
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