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画像の保管【色々なバックアップ方法の特徴やメリット・デメリット】

本稿では、画像データの保管・バックアップの色々な方法を取り上げて、各方法の特徴やメリット・デメリットを解説しています。

画像データの保管・バックアップの方法で迷われている方に向けた記事です。

ぜひ、参考にされてください。

本稿の記事

◯ 画像の保管【色々なバックアップ方法の特徴やメリット・デメリット】

・ハードディスク(HDD)

・ソリッドステートドライブ(SSD)

・NAS

・光ディスク / CD・DVD・BD

・M-DISK

・USBメモリ

・SDメモリーカード(SDカード)

・オンラインストレージ(クラウド)のメリット・デメリットと代表的サービスの特徴

◯ 画像データの保管・バックアップ、別の保管場所・保管庫が必要な理由

◯ まとめ

目次

画像の保管【色々なバックアップ方法の特徴やメリット・デメリット】

画像データの保管・バックアップするには、画像データの保管場所、保管庫が必要になります。

保管場所、保管庫は、下記のように装置やメディア、サービスを使って行う色々な方法があります。

それぞれに特徴やメリット・デメリットがありますので、自分にあったものを選ぶことができます。

下記のリストは、画像データの保管場所、保管庫になる機器やメディアです。

1つずつ、解説していきます。

保管場所、保管庫として使用する装置、メディア、サービス

・ハードディスク(HDD)

・ソリッドステートドライブ(SSD)

・NAS

・CD、DVD、BD

・M-DISK

・USBメモリ

・SDカード

・オンラインストレージ(クラウド)

・ハードディスク(HDD)

HDDとは、Hard Disk Drive(ハード・ディスク・ドライブ)の頭文字、略です。

パソコンのデータ保存、読み出しやテレビの録画、再生などに使われている記憶装置(ストレージ)です。

高速で回転する円盤状の磁気ディスクに、磁気ヘッドでデータを記録し読み出しをする装置です。

保管、バックアップに使用するハードディスク(HDD)は、機器の外に接続する外付けタイプ、モバイル(ポータブル)タイプがあり、また、内蔵タイプのハードディスク(HDD)を使い外付け用の装置で接続して使用する方法もあります。

メリット

・たくさんの画像データ、大きい容量の画像データを保管、バックアップするのに適している

・記録されているままの容量の大きい画像データを保管、バックアップできる

・お手軽で簡単に保管、バックアップできる

・画像データへのアクセスがスムーズ

・保管、バックアップの管理が簡単

・最大容量が大きいので、多くのデータが記録できる

・容量に対して価格が安い

デメリット

・衝撃に弱く故障リスクが高い

・機器の物理的な寿命は、一般的に3年~5年程度

・データを破損、消失することがある

・ランダムアクセス(複数のデータを読み書きすること)がやや遅い

・動作音や振動が発生する

・バックアップは自分で行う必要があるので、多少の手間がかかる(ソフトで解決可能)

・ソリッドステートドライブ(SSD)

内蔵のフラッシュメモリによってデータの読み書きを行う記憶装置(ストレージ)です。

ハードディスク(HDD)のような物理的に駆動する部品はありません。

ハードディスク(HDD)と同様に、内蔵、外付け、モバイル(ポータブル)タイプがあります。

メリット

・読み書きの速度が非常に速い

・ハードディスク(HDD)のような物理的な駆動部分がないので衝撃に強く故障リスクが低い

・動作音がしないので静か

・消費電力が少ない

・サイズが小さくて軽い

・ハードディスク(HDD)より持ち運びしやすい

デメリット

・熱や電気に弱い

・ハードディスク(HDD)と同様に、突然、故障することがある

・ハードディスク(HDD)より最大容量は少ない

・容量に対して価格が高い

・NAS

自宅のネットワークに有線や無線でアクセスして読み書きする記憶装置(ストレージ)です。

外付けのハードディスク(HDD)より大掛かりな装置で高性能です。

NASは複数のハードディスク(HDD)を使って自動でバックアップしてくれます。

複数のハードディスク(HDD)のどれかが故障しても、データの復旧がしやすい仕組みになっている製品もあります。

また、外出先からもアクセスして読み書きすることができます。

NASには容量の大きい動画などを保存しておいて、外出先で再生するといった使い方をすると、スマホやパッド、モバイルパソコンの容量を圧迫しないで済みます。

ハードディスク(HDD)のように接続するだけで使用できるわけではなく、ネットワークや初期設定が必要です。

ある程度の知識が必要になります。

メリット

・データの安全性が高い

・外出先からでもアクセスでき、読み書きができる

・複数のデバイスから同時にアクセスできる

・自動でバックアップする

・大容量のデータを保存できる

・データの共有ができる

デメリット

・初期費用が高い

・ネットワークの環境によって読み書きの速度に影響する

・一定の設置場所が必要

・HDDやSSDより、設定の知識、手間が必要

・安全性は高いが、高価であっても故障とデータの破損、消失は起こる

・光ディスク / CD・DVD・BD

総称して、光学ディスク、光ディスク、光メディアなどと呼ばれています。

一般的な保存年数は5~20年です。

おもな特徴は、

・低価格

・長期保存が可能

・受け渡し、持ち運び、収納しやすい

CD

CDとは、コンパクトディスク(Compact Disc)の頭文字、略です。

記録面にレーザーでデータを書き込みます。

1枚、700MBの容量を書き込めます。

たくさんの画像を保管するには不向きです。

DVD

DVDとは、デジタル ヴァーサタイル ディスク(Digital Versatile Disk)の頭文字、略です。

DVDに記録できるデータ容量は、ディスクの大きさ、片面か両面か、また、何層式かによって異なります。

よく使われる直径12cmのディスクの容量は、

1層の場合、片面4.7GB、両面で9.4GB

2層の場合、片面8.54GB、両面で17.08GB

の容量を記録できます。

2層式の場合は、ディスクを裏返すことなく容量を2倍にできるため大変便利ですが、2層式に対応したドライブ・プレイヤーでないと読み書きすることはできません。

また、価格も高価で、倍速も1層式と比べ遅い製品が多いです。

規格が「+」と「−」の2種類あります。

「+」の方が高性能で、「−」の方が互換性が高くて低価格です。

「+」と「−」とには、互換性はありません。

1回のみ書き込み、複数回の書き込み、また、追記や書き換えが可能な数種類の規格があります。

BD

BDとはブルーレイディスク(Blu-ray Disc)の頭文字、略です。

記録面にレーザーでデータを書き込みます。

記録できるデータ容量は、ディスクの大きさ、何層式かによって容量が異なります。

直径12cmのディスクの容量は、

1層の場合、25GB

2層の場合、50GB

3層の場合、100GB

の容量を記録できます。

・M-DISK

M-DISCとは、米国Millenniata社が開発した新しい記録メディアです。

上述の光ディスクの仲間で、耐久性を高めたブルーレイディスクやDVDのことです。

光・熱・湿度などによる経年劣化に強く、生涯保存用ディスクとして販売されていて、100年以上データを保存することができます。

追記型ディスクですので、追記以外の上書き、データの改ざん、データの消去はできません。

万が一、誤ってデータを上書きしてしまったり、消去してしまうことがありません。

BDと同様の容量を記録できますが、やはり価格は高めです。

書き込みには対応した機器、ドライブが必要ですが、読み込みは一般的な機器、ドライブを使うことができます。

・USBメモリ

USBとは、「Universal Serial Bus」(ユニバーサル・シリアル・バス)の頭文字を取った規格を意味しています。

シャーペンの芯入れのような形状の大きさで、USBに差し込むだけの手軽さで読み書きすることができる記憶装置です。

USBの特徴は、本体を動作させるための電力を差し込んだ機器から供給することができるという点です。

ですので、通常の電気を必要とする機器のように、コンセントから電源をとる必要がありません。

ポケットに入る大きさですし、携帯もとても楽です。

必要なデータだけを持ち運ぶといった使い方には、非常に重宝します。

HDDやSSDほど、最大容量は大きくありません。

一般的な保存年数は2年〜程度といわれていますので、長期保存には向いていません。

SDメモリーカード(SDカード)

SDメモリーカード(SDカード)のSDは、もともとは「Secure Digital」の略称として使われていました。

小さなカード型の記録メディアで、SDカードとmicroSDカードがあります。

SDカードの大きさは幅24mm×長さ32mmで、microSDカードはさらに小さく幅11mm×長さ15mmです。

SDカードは、デジカメやビデオカメラ、パソコン、プリンタ、テレビなどに使われています。

microSDカードは、デジタルカメラやスマートフォン、タブレット、ドライブレコーダーなどの記録メディアとして使われています。

HDDやSSDほど、最大容量は大きくありません。

・オンラインストレージ(クラウド)のメリット・デメリットと代表的サービスの特徴

オンラインストレージ(クラウド)とは、インターネット上にあるデータの保管場所、保管庫のことです。

インターネット上にあるハードディスク(HDD)のイメージです。

ですので、パソコンやスマートフォンがネットに繋がった状態なら、インターネット上の特定した保管場所、保管庫へ、ハードディスク(HDD)同じようにデータを保存したり読み書きすることができます。

ハードディスク(HDD)などの記憶装置やメディアのような物理的なモノを用意する必要ありません。

オンラインストレージ(クラウド)を使用する方法は、提供されているサービスを利用します。

無料~有料のサービスがあり、無料か有料かは基本的に保管できる容量の大きさに応じていて、容量が大きくなるほど費用が高くなっていきます。

機器の物理的な故障だけでなく、災害による機器の損傷の可能性が非常に低いため、データの破損、消失の可能性も非常に低いことが最大の利点です。

メリット

・地震、火事などの災害によるデータの破損、消失のリスクが非常に低くなる

・ハードディスク(HDD)などの記憶装置やメディアで起こる物理的な故障によるデータの破損、消失のリスクがなくなる

・基本的に、自動でバックアップをとってくれる

・ネットに繋がれば、どんなデバイス、どんな場所、外出先からでもデータの読み書きや共有することができる

・初期費用が安い

デメリット

・ネットを介しているので、セキュリティによるデータ損失の可能性は0ではない

・パスワードの管理

・有料のサービスは、毎月か毎年、費用が必要になる

オンラインストレージ(クラウド) / 代表的サービスの特徴

Amazon プライム フォト

Amazon が提供しているサービスです。

Amazon プライム会員は、無料でプライムフォトを利用でき、無制限で写真を保存することができます。

画像の圧縮はされませんので、高画質のまま保存できます。

動画の保存は5GBまでで、それ以上は追加料金が発生します。

特典は他に、プライムビデオで対象の映画、テレビ番組、アニメ見放題、プライムミュージックで1億曲、プライムリーディングで対象のキンドル本読み見放題などのサービスが無料で使えます。

同居家族2人まで特定の特典を共有できます。

プライム会員は、月額¥500、年間¥4,900 です。

会員でなくても30日間無料で使えます。

(2023年1月30日現在)

Googleフォト

Google が提供しているサービスです。

15GBまで無料で利用できます。

Googleアカウントを作成するだけで利用できます。

15GB以上は、Google Oneを契約し毎月250円で100GB、毎月380円で200GBまで使えます。

プランは、

・100GBで毎月250円(年額2500円)

・200GBで月額380円(年額3800円)

・2TBで月額1300円(年額1万3000円)

があります。

最大5人のユーザーと共有でき、その他、無料のサポート、特典、サービスが受けられます。

スマートフォンの写真もパソコン(PC)の画像もすべて自動でバックアップすることができます。

(2023年1月30日現在)

iCloud

iPhoneユーザーは、5GBまで無料で利用できます。

有料の「iCloud+」にアップグレードすると、容量と複数の機能の追加ができます。

また、Apple One(有料)に登録すると、

・個人プランでは「 iCloud+ 」50 GB の容量の他に、Apple Music、Apple TV+、Apple Arcadeのサービスが付いています。

・ファミリープランなら、Apple Music、Apple TV+、Apple Arcadeのサービスと「iCloud+ 」200 GB の容量になり、家族5人が共有できます。

・プレミアプランなら、Apple Music、Apple TV+、Apple Arcadeのサービスと「iCloud+ 」2TB の容量になり、家族5人が共有できます。

(2023年1月30日現在)

OneDrive

Microsoftが提供しているサービスです。

5GBの容量まで無料で使えます。

プランは、

・容量 100GB、¥229/月、¥2.244/年

・容量 1TB、Excel、Wordなどのサービスが付いて、¥1,284/月、¥12,984/年

・容量 6TB、Excel、Wordなどのサービスが付いて、¥1,850/月、¥18,400/年

(2023年1月30日現在)

MEGA

無料で20GBまで使えます。

個人プランでは、

・400GBが¥705/月

・2TBが¥1,411/月

・8TBが¥2.823月

・16TBが¥4,235/月

ビジネス用のプランもあります。

(2023年1月30日現在)

Dropbox(ドロップボックス)

Dropbox社が提供しているサービスです。

無料プランは、2GBの容量まで使えます。

プランは、

・個人向けのプラン、2TBが¥1,200/月、ユーザーは1人

・ファミリー向けのプラン、2TBが¥2,000/月、最大ユーザー数は6人

・個人事業主向けのプラン、3TBが¥2,000/月、ユーザーは1人

などのプランがあります。

(2023年1月30日現在)

画像データの保管・バックアップ、別の保管場所・保管庫が必要な理由

通常、画像データを含めたすべてのデータは、撮影したカメラ、ダウンロードした機器、作成して保存時に指定した機器に保存、保管されています。

しかし、保存スペース、容量がいっぱいになってしまったり、誤って消去したり、ある日、突然、機器の故障でデータが破損、消失してしまうことが起こります。

なぜなら、記憶装置はいつか物理的に壊れるのが当たり前のことだからです。

データを保存、保管しているハードディスクなどの装置は、不具合が発生すると何らかの前触れがあったり、または、突然、故障し起動すらしなくなりデータの破損や消失という事態が起こります。

もし、そうなってしまうと、データの復旧、救済には時間や費用がかかりますし、ほとんどの場合、もとに戻ることはありません。

ですので、失いたくない画像はもちろん、他のデータも含めて、別途にして二重でデータの保管、バックアップをとっておく必要があります。

画像の保管【コスパ最強の具体的なバックアップ方法|未経験者向け】

まとめ

画像データの色々な保管・バックアップ方法をご紹介しました。

本稿の最後に、僕が実際に画像データの保管・バックアップをしている方法をご紹介します。

僕は、画像データの保管・バックアップの運用にも関わってきました。

この方法は、僕の経験の中では最も費用対効果、コスパが良い方法です。

仕事では、毎日、データ容量の大きい画像や大量の点数の画像を制作します。

これらの画像データを、10年以上に渡って、誰にでも簡単に、確実に、安全に、低コストで保管・バックアップできた方法です。

この方法に改善した後は、データの破損や消失は皆無でしたし、コストも大幅に削減できました。

それまでは、データの破損や消失、サーバーの故障による復旧作業、買い替え費用、また、高額なデータの救出費用など、改善しなければならない問題ばかりでした。

そこで、下記の条件で運用できる目標を立てました。

・初歩的な専門知識すらも必要としないで、誰でもデータの保管・バックアップ、管理運用ができる

・データの破損や消失を防ぐ堅牢性

・セキュリティ面の安全性

・機器の不具合、故障などの機器とデータ復旧の時間のロスやコストの負担が最小限で済む

・データ容量の大きい画像や大量の画像が保管・バックアップできる

・低コストで運用できて、上記の効果が実現できる(費用対効果)

以上の条件から、僕が実際に画像データの保管・バックアップを実践して方法は、ハードディスク+ 光ディスクで保管・バックアップする方法です。

画像の保管【コスパ最強の具体的なバックアップ方法|未経験者向け】

おさらい

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この記事を書いた人

写真・画像編集(色調補正・加工)/プリンティング・ディレクションの専門家

[ 処理点数:数十万点以上 ]
[ 実務年数:30年以上 ]

<経歴>
・スキャニング
・デジタル画像編集(現像・色調補正・加工処理)
・プリンティング・ディレクター
・カラーマネジメント
・Photoshop
・CameraRaw

<実績>
・国内海外の巨匠〜新進の写真家
・海外トップ ファッションブランド
・国公立美術館
・企業
 など
写真集・作品集・プリント・他、多数

<趣味>
登山〜街歩き・カメラ・野球観戦・音楽/映画鑑賞

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