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画像の色調補正【インパクトが決まる「暗い部分」の補正のポイント】

本稿では、撮影した写真・画像の色調の強さ・弱さを決める「暗い部分」を色調補正するときのポイントを解説します。

色調補正では、「暗い部分」の補正は必須の手順です。

初心者の方に向けて、画像の実例を使ってわかりやすく解説します。

仕上がった色調のコントラストやメリハリ、強さや柔らかさに関わる補正です。

「暗い部分」の補正次第で、最初に写真を見たときのインパクト、印象が決まるといって過言ではないでしょう。

また、再現力の表現にも関わっています。

しっかり見せたい、立体感、臨場感など伝えたいとき、またフワッとやさしい印象にしたいときにも「暗い部分」の補正は必須です。

ぜひ、適度な「暗い部分」の補正を行なって、イメージ通りの写真に仕上げてください。

本稿の記事

◯ 画像の色調補正【インパクトが決まる「暗い部分」の補正のポイント】

・画像の色調補正【「暗い部分」の補正のポイントと実例】

◯ まとめ

目次

画像の色調補正【インパクトが決まる「暗い部分」の補正のポイント】

色調の強さ・弱さ、コントラストやメリハリが効いた仕上がりに関わっているのが、この「暗い部分」の補正です。

「暗い部分」を黒くしめるほど、色調は強く、コントラストやメリハリが効いてインパクトがある仕上がりになります。

逆に、「暗い部分」を淡くするほど、色調は柔らかい弱い印象の仕上がりになります。

本稿では、デジタル画像の「暗い部分」の補正で起こりがちな実例、3パターンを解説します。

「暗い部分」の補正の少しの差で、仕上がりは明らかな違いになることがわかります。

どれが、より「伝わる写真」かは歴然の差ですので、ぜひ、参考にしてください。

画像の色調補正【「暗い部分」の補正のポイントと実例】

暗い部分の補正は、コントラストやメリハリ、色調の強さや柔らかさといった印象の仕上がりに大きく影響することは述べました。

そして、「暗い部分」の補正は、写真・画像の色調の暗い部分の状態、様子が見えること、また、しっかり黒く濃くしまっていることも重要です。

コントラストやメリハリ、強さや柔らかさに関わる補正ですので、目的の色調になるよう補正します。

本稿では、適正な範囲の補正と適正でない実例とを比較します。

下記のように、補正の実例3パターンの画像をお見せし解説をします。

① 適度な「暗い部分」の補正例

② うまくいっていない「暗い部分」の補正例「A」

③ うまくいっていない「暗い部分」の補正例「B」

下記の画像を使います。

「足場の下の暗い部分」に着目して観察してみてください。

① 適度な「暗い部分」の補正例

① 適度な「暗い部分」の補正例

② うまくいっていない「暗い部分」の補正例「A」

② うまくいっていない「暗い部分」の補正例「A」

③ うまくいっていない「暗い部分」の補正例「B」

③ うまくいっていない「暗い部分」の補正例「B」

「暗い部分」の補正例、3パターンの画像の解説

どの画像も、「暗い部分」のみを補正しています。

3パターンの画像について、下記の順で解説します。

1. <① 適度な「明るい部分」の補正例 >の解説

2. <① 適度な「暗い部分」の補正例 >と<② うまくいっていない「暗い部分」の補正例「A」>の比較

3. <① 適度な「暗い部分」の補正例 >と<③ うまくいっていない「暗い部分」の補正例「B」>の比較

画像内の「暗い部分」のすべてに補正の効果が働いています。

「足場の下の暗い部分」に着目し観察していただくとわかりやすいです。

1. <① 適度な「暗い部分」の補正例 >

<① 適度な「暗い部分」の補正例 >は、

画像の中で、もっとも黒く「暗い部分」がしっかりと真っ黒く補正されています。

しかし、その周辺の「暗い部分」は、真っ黒くはなっていません。

水の中の底が薄っすらと見えています。

2. <① 適度な「暗い部分」の補正例 >と<② うまくいっていない「暗い部分」の補正例「A」>の比較

<② うまくいっていない「暗い部分」の補正例「A」>は、

<① 適度な「暗い部分」の補正例 >に対し、「暗い部分」の中のもっとも黒いところが真っ黒くなく、浅い黒になっています。

そのため、<① 適度な「暗い部分」の補正例 >と比較すると、もっとも「暗い部分」の黒のしまりが弱く、画像全体の色調も弱くなっています。

メリハリ、コントラストも弱くなっています。

3. <① 適度な「明るい部分」の補正例 >と<③ うまくいっていない「明るい部分」の補正例「B」>の比較

<③ うまくいっていない「明るい部分」の補正例「B」>は、

<① 適度な「暗い部分」の補正例 >に対し、一見すると、「暗い部分」はしっかり黒くしまっているように見えますが、その周辺まで黒くなってしまっていて、ベタッとペンキで塗ったように明暗差がなくフラットになっています。(つぶれている。)

そのため、「足場の下の暗い部分」からは、水の透け感、表情は感じられません。

<① 適度な「明るい部分」の補正例 >と比較すると、色調の強さは出ていますが、大切なのは「暗い部分」に至るまで、どんな様子、状態、状況なのかを伝えることです。

ですので、適度な「暗い部分」の補正が必要になるわけです。

下記に、再度<① 適度な「暗い部分」の補正例 >と<③ うまくいっていない「暗い部分」の補正例「B」>の画像をご紹介しておきます。

① 適度な「暗い部分」の補正例

① 適度な「暗い部分」の補正例

③ うまくいっていない「暗い部分」の補正例「B」

③ うまくいっていない「暗い部分」の補正例「B」

まとめ

「暗い部分」の補正は、色調やメリハリ、コントラストの強弱に関わっています。

適度な「暗い部分」の色調補正とは、もっとも黒く「暗い部分」はしっかり黒く、その周辺までは黒くしすぎないことがポイントです。

しかし、「暗い部分」のもっとも黒い部分を真っ黒くせずに浅い黒にしてしまうと、画像全体の色調やメリハリ、コントラストが弱くなり、色調はフラット、平坦に見えてしまいます。

逆に、「暗い部分」を真っ黒くしすぎてしまうと、その周辺まで黒くしてしまうとペンキを塗ったようにつぶれてしまい、ベタッと真っ黒くなってしまいます。

ですので、色調の強弱、メリハリ、コントラストの度合いに応じて適度な補正を行うとよいと思います。

なぜなら、例えば「暗い部分」が少しくらいベタッとつぶれてもいいから、色調の強さを出したいといったケースもあるかと思います。

以上の点に注意ながら「暗い部分」の色調補正を行うと、より自身のイメージに近い写真に仕上げることができると思います。

おさらい

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この記事を書いた人

写真・画像編集(補正/加工)/プリンティング・ディレクションの専門家

[ 処理点数:数十万点以上 ]
[ 実務年数:20年以上 ]

<経歴>
・スキャニング
・デジタル画像編集(現像・色調補正・加工処理)
・プリンティング・ディレクター
・カラーマネジメント
・Photoshop
・CameraRaw

<実績>
・国内海外の巨匠〜新進の写真家
・海外トップ ファッションブランド
・国公立美術館
・企業
 など
写真集・作品集・プリント・他、多数

<趣味>
登山〜街歩き・カメラ・野球観戦・音楽/映画鑑賞

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