
本稿は、高解像、高画質、高再現の画像が撮れる「描写性能」が最も高いカメラのメーカーを紹介しています。
デジタルカメラの購入を考えているという声をよく聞きます。
そこで、誰もが悩むのがカメラの機種やカメラメーカーでしょう。
せっかくデジカメで撮るのですから、高解像、高画質、高再現の美しい画像が撮れる「描写性能」が高いカメラが欲しいと考える方は多いです。
さらに、「描写性能」が高いカメラで撮影した画像は、撮影後の画像編集(色調補正、画像処理、加工など)の調整で、表現の幅をより広げることができるメリットがあります。
画像の比較を行い解説もしています。
デジカメの購入を検討されている方は必見の内容です。
デジカメ【「描写性能」高解像・高画質・高再現で選ぶカメラメーカー】


イメージセンサーの性能が、最も高いカメラメーカーとは?
イメージセンサーの性能が最も高いカメラメーカーは、ずばり、ソニーです。
ソニーはイメージセンサーを自社開発し、そのシェアは世界No,1です。(2025年現在)
その理由と性能を解説します。
これまでのカメラメーカーを選ぶ基準は、デジタルカメラでは通用しない理由
カメラメーカーには、ニコン、キャノン、ペンタックス など、たくさんの有名な会社があります。
しかし、デジタルカメラを購入する際は、メーカーを選ぶ基準はフィルムカメラの場合とは異なります。
なぜなら、デジタルカメラで撮影した被写体が画像として記録されるのは、フィルムではなく「イメージセンサー」だからです。
イメージセンサーとは、下図のようにフィルムに相当する電子部品です。
デジタルカメラで撮影した被写体は、レンズを通った光をイメージセンサーで受光し、その光情報から画像として生成される仕組みになっています。
つまり、画像のクオリティーはイメージセンサーの性能が最も重要になるわけです。


デジタルカメラの購入を検討されている方は、スマホでは撮れないクオリティー、「描写性能」画質・解像力・再現力の高い画像を撮りたい方が多いです。
では、「描写性能」画質・解像力・再現力が高い画像が撮れるイメージセンサーには、どんな特徴があるのかというと下記の2点になります。
1. サイズが大きいイメージセンサー
2. イメージセンサーの性能が高い
デジタルカメラを選ぶときの基準は、この2点が大きなポイントになります。
サイズが大きいイメージセンサーの特徴
イメージセンサーのサイズは、下図のようにカメラメーカー各社が共通したサイズのイメージセンサーを採用しています。
カメラメーカーが決まっている場合は、カメラの機種を選ぶ際にどのサイズのイメージセンサーを搭載しているかが、「描写性能」画質・解像力・再現力の高い画像を撮れるかの基準になります。
サイズが大きいイメージセンサーほど、「描写性能」画質・解像力・再現力が高い画像が撮れます。
なぜなら、イメージセンサーのサイズが大きいほど、物理的に受光面の面積が多くなるため、より多くの光を受光できます。
より多くの光を受光できれば、「描写性能」画質・解像力・再現力が高くなるからです。
※ 画素数の高さ、多さと「描写性能」画質・解像力・再現力は必ずしも比例しません。逆に劣化する場合があります。


ソニーのイメージセンサー【「描写性能」画質・解像力・再現力が最も高い理由】
ソニーが開発した「裏面照射型CMOSイメージセンサー」は、従来の「表面照射型CMOSイメージセンサー」に比べて多くの光を受光、集光でき、約2倍の感度とノイズの低い画像を生成できます。
レンズを通った光が画像の情報源ですので、受光、集光できる量が豊富なほど画像のノイズが少なく「描写性能」画質・解像力・再現力の高い画像になります。
そのため、他社の従来のイメージセンサーより、ノイズが少なく階調(トーン)が滑らかで美しく、「描写性能」画質・解像力・再現力が高い画像を生成し記録することができます。
ソニーのデジタルカメラで撮影した画像のと性能特徴
ソニーのデジタルカメラのほとんどは、「」を搭載しています。
そのため、画像情報が豊富な画像、「描写性能」画質・解像力・再現力の高い画像を撮ることが可能です。
この画像のメリットは他にもあって、撮影後の画像編集の調整で表現の幅が広くなることです。
なぜなら、画像情報が豊富に記録されているからです。
画像情報が豊富な画像はノイズが少なく、階調(トーン)が豊富で滑らかなため、被写体のテクスチャーの再現はリアルになっていきます。
画像編集、色調補正では画像が記録している情報をできるだけ生かすほど、臨場感や空気感、立体感、奥行き感、光感、美しい階調(トーン)などの描写力、再現力が高い画像が実現できます。
一方で、画像情報が乏しい画像はノイズが目立ち、階調(トーン)は平坦で被写体のテクスチャーの再現は曖昧になり、「描写性能」画質・解像力・再現力の低い画像になります。
また、画像編集の調整で画像の描写、再現が破綻しやすくなるため表現の幅は狭くなります。
イメージセンサーのサイズと性能の高さが違うカメラで撮影した画像の比較と解説
画像の比較
<従来の表面照射型CMOSイメージセンサー/APS-Cサイズ> と <新開発の裏面照射型CMOSイメージセンサー/35mmフルサイズ> 搭載のカメラで撮影した画像を並べています。
どちらの画像もソニーのカメラで撮影しています。
<APS-Cサイズ> も <35mmフルサイズ> も大きなイメージセンサーで描写性能が高いのですが、比較して見ると明らかな違いが分かります。
色調はなるべく合わせています。
先に全体を、続けて拡大した画像を配置しています。
全体:従来の表面照射型CMOSイメージセンサー/APS-Cサイズ搭載のカメラの画像


全体:新開発の裏面照射型CMOSイメージセンサー/35mmフルサイズ搭載のカメラの画像


拡大:従来の表面照射型CMOSイメージセンサー/APS-Cサイズ搭載のカメラの画像


拡大:新開発の裏面照射型CMOSイメージセンサー/35mmフルサイズ搭載のカメラの画像


画像を比較した解説
<従来の表面照射型CMOSイメージセンサー/APS-Cサイズ>
全体の画像では、比較しなければ分からないほどの「描写性能」画質・解像力・再現力です。
しかし、拡大した画像では顔、空にも粒子感があり、階調(トーン)の変化がザラついていることが分かります。
よく見ると、全体の画像でも粒子感、ザラつきに気づくと思います。
<新開発の裏面照射型CMOSイメージセンサー/35mmフルサイズ>
全体の画像も拡大した画像も、階調(トーン)の変化が滑らかで美しく、非常に高い「描写性能」画質・解像力・再現力であることが分かります。
そのため、顔全体のテクスチャーのシャープ感、リアル感、曲面の美しさ、階調(トーン)の明暗の変化の美しさ、空の階調(トーン)が自然で、立体感、臨場感の描写力が明らかに違うことが分かると思います。
まとめ
高解像、高画質、高再現の画像が撮れる「描写性能」が最も高いカメラメーカーを紹介しました。
また、画像を使って実際の「描写性能」画質・解像力・再現力の違いを比較し解説しました。
その結果、サイズが大きく、性能が高いイメージセンサーを搭載しているカメラの方が、滑らかで美しい階調の画像、「描写性能」画質・解像力・再現力が高い画像を撮影できることがご理解いただけたと思います。
高い「描写性能」画質・解像力・再現力、滑らかで美しい階調の画像を撮影できる!おすすめのデジタルカメラとは?・・・デジカメ【おすすめのメーカーと機種名|「描写性能」と「サイズ・重量」】
本稿の画像は、Adobe Photoshop の機能「CameraRaw」で現像し、画像編集は「Photoshop」で行っています。
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