色の発色の原理、「 CMY(K) 」、色の三原色 について解説しています。
Photoshop の「CMYK カラー」も、ここでの解説で理解することができます。
本稿の記事
・「CMYK ( YMCK )」/ 色の三原色 とは
・色の三原色 とは
・K:Black(ブラック)を使う意味、効果の解説
・写真で見る【三原色でカラーになる過程+Blackを足す効果】
「CMYK ( YMCK )」/ 色の三原色 とは
色の三原色 とは
CMYK ( YMCK ) の CMY ( YMC ) とは、
・C:Cyan(シアン)
・M:Magenta (マゼンタ)
・Y:Yellow(イエロー)
CMYとは、この3色の頭文字を表しています。
この3色を「色の 3 原色」と言います。
K とは、 Biack(ブラック)のことです。
K は Biack(ブラック)の K を表し、黒の文字や線、そして、写真の暗部をより濃く黒くするための補色の役割を担っています。
三原色 + K:Biack(ブラック)による減法混色で、印刷物のすべてのカラーを再現しています。
(特色のインクを使用した印刷物は除きます。)
色の三原色
上図は、
M:Magenta (マゼンタ)+ Y:Yellow(イエロー)= 重なった部分が「Red(レッド)」
Cyan(シアン)+ M:Magenta (マゼンタ)= 重なった部分が「Blue(ブルー)」
Cyan(シアン)+ Y:Yellow(イエロー)= 重なった部分が「Green(グリーン)」
C:Cyan(シアン)+ M:Magenta (マゼンタ)+ Y:Yellow(イエロー)= 3色が重なった真ん中部分が「Black(ブラック)」
を表しています。
印刷物などのすべての色は、色の三原色、Cyan(シアン)、Magenta (マゼンタ)、Yellow(イエロー)の各色の配分を変え混ぜて再現しています。
(メタリック系、蛍光色、特色は除きます。)
例えば、Cyan(シアン)+ Magenta (マゼンタ)を同量混ぜた場合は紫色になり、Cyan(シアン)の量が多くなるほど青色が強くなっていきます。
Cyan(シアン)+ Yellow(イエロー)を同量混ぜた場合は緑色になり、 Yellow(イエロー)の量が多くなるほど黄緑色に傾いていきます。
Magenta (マゼンタ)+ Yellow(イエロー)を同量混ぜた場合は赤色になり、 Yellow(イエロー)が多くなるほどオレンジ色に傾いていきます。
ナチュラルなグレーは、RGBの場合、3色の配分は同量ですが、CMY の場合は、Magenta (マゼンタ)とYellow(イエロー)に対してCyan(シアン)が少し多めの配分になります。
K:Black(ブラック)を使う意味、効果の解説
黒、グレーの文字や線には、YMC の3色でも黒、グレー色に印刷できますが、3色で印刷するより、Black(ブラック)のインク1色で印刷した方が、確実に安定した黒色、グレーで印刷できます。
また、写真の暗部にBlack(ブラック)で補色することで、明らかに暗部のしまりが強くなり、コントラスト感、シャープ感が高まる効果があります。
写真で見る【三原色でカラーになる過程+Blackを足す効果】
CMYK
上記のCMYKの写真を、下記では、C・M・Y・K 各1色(単色)づつ見ていきます。
C:シアン
M:マゼンタ
Y:イエロー
K:ブラック
C + M
C + Y
M + Y
CMY ( Kなし )
上記の CMY ( Kなし ) の写真と比較すると、明らかに暗部の黒の濃さ、締まりの違いが見て取れます。
CMY+K
YMCK は、RGB と比べ色域(再現できる色の範囲)が狭く、特に蛍光色のような彩度が高い色はくすむという特徴があります。
一方、RGB は色域(再現できる色の範囲)がYMCKよりも広く、彩度の高い色を再現できるため、この発色の傾向が強くなるとデジタルっぽいという声をよく聞きます。
RGB は色のキレイさはありますが、YMCK には自然な発色があります。
いずれにしても、画像データの保管は、色域の広い RGB で保管しておきましょう。
いったん、YMCK に変換してしまうと色域(再現できる色の範囲)が狭くなってしまいます。
その後、RGB に変換しても色域はもとの広さには戻りませんので、もとの RGB のデータは RGB のままで保管しておくことをおすすめします。
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